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泌尿器科泌尿器科

診療科のご案内

診療案内

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    095-847-1511

    〒852-8511 長崎市茂里町3番15号

泌尿器科

医師紹介

鶴﨑 俊文

役職名 副院長 兼 泌尿器科部長
専門分野 泌尿器癌、前立腺疾患
認定資格 日本泌尿器科学会 専門医/指導医
日本透析医学会 専門医
長崎大学医学部臨床教授
日本泌尿器科学会 日本泌尿器内視鏡学会 泌尿器腹腔鏡技術認定医
日本内視鏡外科学会 技術認定医(泌尿器腹腔鏡)
日本がん治療認定医機構 がん治療認定医
厚生労働省認定臨床研修指導医
西日本泌尿器科学会 評議員
難病指定医
医学博士
緩和ケア研修会修了
卒業年度 平成4年

浅井 昭宏

役職名 泌尿器科副部長
専門分野 泌尿器科一般
認定資格 日本泌尿器科学会 専門医/指導医
日本がん治療認定医機構 がん治療認定医
日本泌尿器科学会 日本泌尿器内視鏡学会 泌尿器腹腔鏡技術認定医
厚生労働省認定臨床研修指導医
医学博士
緩和ケア研修会修了
卒業年度 平成22年

近藤 翼

役職名 医師
専門分野 泌尿器科一般
認定資格 日本泌尿器科学会 専門医
医学博士
緩和ケア研修会修了
卒業年度 平成27年

小室 里沙

役職名 医師
専門分野 泌尿器科一般
卒業年度 令和2年

泌尿器科 新患・再診ともに予約優先となっております

 
午前新患

近藤 翼

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鶴﨑 俊文

浅井 昭宏 小室 里沙
再診

小室 里沙

近藤 翼

浅井 昭宏

鶴﨑 俊文 近藤 翼
午後再診 -

近藤 翼

※要予約

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診療科の特色・診療方針

地域がん診療連携拠点病院の泌尿器科として、一般的な腎細胞癌、腎盂尿管癌、膀胱癌、前立腺癌を中心に、比較的まれな副腎癌、陰茎癌、精巣癌など泌尿器悪性腫瘍(がん)に対して、最新のガイドラインを参考にしながら、適切な手術などの治療を行っております。
また、癌以外の一般疾患も数多く診断・治療を行っております。特に前立腺肥大症、尿路結石(腎結石、尿管結石、膀胱結石)等の良性疾患も数多くの手術を行っております。特に前立腺肥大症の手術においては、ホルミウムレーザー前立腺核出術(HoLEP)、接触式レーザー前立腺蒸散術(CVP)、経尿道的前立腺切除術(TURP)の3つができる数少ない施設であります。さらにUrolift(経尿道的前立腺吊り上げ術)やRezum(経尿道的水蒸気治療)も試験的に導入中です。HoLEPは西九州で最多の手術数を行っております。TURPと比べて、術後の出血や疼痛が少なく、症状改善効果が高い手術です。またCVPは抗血栓薬(血液をサラサラにするくすり)を中止せずに施行可能で、合併症の多い症例にも手術可能となっております。
最近、本邦でほとんど見かけなくなった乳び尿の症例も長崎県ではまだときどき見つかることがあり、それに対しても新しい治療(Trop. Med. Infect. Dis. 2019)も行っております。

診療統計(症例数・治療成績:2022年)

患者数(2022年度実績)

年間入院新患者数 838名
年間入院患者延数 6,497名
年間外来新患者数 1,032名
年間外来患者延数 9,954名
平均在院日数 6.7日

手術件数(2022年度実績)

【腎・尿管手術】  
根治的腎摘 10例(腹腔鏡下手術10例)
腎尿管全摘 15例(腹腔鏡下手術15例)
単純腎摘 6例(腹腔鏡下手術6例)
腎部分切除術 7例(腹腔鏡下手術7例)
経尿道的腎尿管砕石術(TUL) 131例
経皮的腎尿管砕石術(PNL) 1例
【膀胱・前立腺手術】  
経尿道的膀胱腫瘍切除術(TURBT) 106例
根治的膀胱全摘・膀胱単摘 6例(尿管皮膚瘻2例、回腸導管2例、新膀胱2例)
根治的前立腺全摘 31例
経尿道的前立腺手術 106例(HoLEP73例、CVP12例、TURP15例、WAVE6例)
【その他】  
高位精巣摘出術・精巣摘出術 4例
腹腔鏡下尿膜管切除術 2例
後腹膜腫瘍摘出術 1例
腹腔鏡下副腎摘出術 2例
経皮的放射線治療用金属マーカー留置術 33例
その他 254例

前立腺癌の治療

早期がんに対する根治的前立腺全摘除は、毎年30-50例程度行っております。原則78歳以下の症例に対して行っており、8㎝程度の下腹部正中小切開で、2時間程度の手術時間で行っております。より再発率を下げるため、開放手術ならではの拡大骨盤内リンパ節郭清を全例に施行しております。良好な手術成績は論文や学会発表、インターネット(MediChannel)でも公表しております。ほとんどの症例で自己血輸血を準備し、輸血することで同種血輸血を回避できております。手術翌日より歩行・食事が可能で、入院期間は2週間程度です。一部の進行がんや再燃がんに対しても行うこともあります。
内分泌療法は、最新の知見をもとに、適切に施行しております。また副作用対策も積極的に行っております。通常1~3か月に1回の通院治療が可能です。転移性ホルモン感受性前立腺癌や、去勢抵抗性前立腺癌の症例に対し、新規内分泌療法薬(ダロルタミド、アパルタミド、エンザルタミドやアビラテロン)の治療も多数例に行っております。
化学療法は、去勢抵抗性前立腺癌の症例を中心にドセタキセルやカバジタキセル療法(入院でも外来でも可能)などを、行っております。
放射線療法について、外部照射では、高精度の治療が可能な強度変調放射線療法(IMRT)を行っております。さらに治療精度を高めるために金マーカー留置と、直腸障害の軽減のために直腸と前立腺の間にハイドロゲル注入(SpaceOAR)を治療前に施行しております。以前は39回程度の照射を行っておりましたが、2022年より、28回程度の寡分割照射開始しており、治療期間も2か月から1か月半に短縮されております。内部照射は、骨転移に対する治療としての塩化ラジウムや、骨転移巣に対する疼痛緩和目的のストロンチウムー89を用いた治療が可能です。

尿路上皮癌(腎盂尿管癌、膀胱癌)の治療

腎盂尿管癌の手術は、腹腔鏡下腎尿管全摘除術を積極的に施行しております。リンパ節郭清の必要な症例なども可能な限り腹腔鏡下で施行しております。腹腔鏡下手術が困難な症例は傍腹直筋小切開による腎尿管全摘除術を行っております。
早期がんに対して、TURisシステムを用いて経尿道的膀胱腫瘍切除術(TURBT)を行っており、追加で深層(筋層)を切除し、病期診断・治療をしっかり行なっております。術後の膀胱内注入療法(テラルビシン、BCGなど))も、中・高リスク筋層非浸潤性尿路上皮癌の症例に対し積極的に行っております。またT1高異型度の症例にセカンドTURも積極的に行っております。
進行がんの症例に対し手術、放射線療法、化学療法、免疫チェックポイント阻害剤による治療を行っております。症例によっては種々の治療を組み合わせて集学的治療を行っております。根治的膀胱全摘術は、泌尿器科の中で最も高侵襲な手術のひとつであり、難易度の高い手術です。当科ではより迅速にかつ安全に手術を施行し、さらに術後合併症を少なくする様々な工夫をしております。尿路変更はチューブレス尿管皮膚ろう術(豊田法)、回腸導管造設術、新膀胱形成術(Studer法)を中心に行っております。新膀胱形成術は今まで約34例に施行しています。

腎細胞癌の治療

早期がん、進行がんの症例に唯一の根治療法として手術を積極的に行っております。基本的にほぼ全例、腹腔鏡下での手術を行っております。腎腫瘍の大きい場合は腹腔鏡下根治的腎摘除術を行い、cT1aなどの腫瘍径の小さい場合には腹腔鏡下腎部分切除術を行っております。腹腔鏡下手術が困難な症例は開放手術として傍腹直筋小切開による手術を行います。
薬物療法においては、現在国内で使用可能な腎細胞癌に対する免疫療法や分子標的薬による単独・併用治療がすべて可能です。最新のガイドラインに基づいた治療を積極的に行っています。

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