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診療科のご案内
診療案内
外来受付時間 初診8:30~11:00 再診8:15~11:00
休診日 土、日、祝日
年末年始(12月29日~1月3日) 日本赤十字社創立記念日(5月1日)
喫煙について 病院敷地内禁煙
面会受付時間 面会制限中 ※14時~17時に1回15分 詳細はこちら
お問い合わせ 095-847-1511
〒852-8511 長崎市茂里町3番15号
鈴木 貴久
辻 創介
谷川 舞
鈴木 貴久(1,3,5週)
辻 創介(2,4週)
※要予約
川上 純
毎週火曜日に川上純先生(長崎大学病院・リウマチ膠原病内科教授)によるリウマチ専門外来を行っています。
関節リウマチは関節にある“滑膜”に炎症が起こり、関節に痛み・腫れを起こす病気です。 進行すると、痛みに加え、関節の軟骨・骨の破壊を引き起こします。 以前は痛みを軽減するほかはあまり有効な治療がなく、時間が経つとともに関節の変形・破壊を起こしていました。 しかし、西暦2000年あたりを境として、関節リウマチの診断・治療方針は劇的に変化してきました。
以前の診断基準では、病気がある程度進行した時点での診断となっていました。 しかし、それでは診断が遅れ、治療を始めるのも遅くなります。 関節リウマチでは、発症早期に軟骨・骨の破壊が進行するといわれていますので、治療開始が遅れると、その間に関節の破壊が進みます。 そこで、2010年に新しい診断基準(分類基準)が出され、より早い時期から治療が始められるようになりました。
以前は、関節リウマチの治療は痛みを抑えることが中心でした。 しかし、“MTX(メトトレキサート)” という薬が使用されるようになると、関節リウマチの痛み・炎症を抑えるだけでなく、骨破壊も抑制することができるようになりました。 さらに、様々な“分子標的治療薬”と言われる点滴・注射・内服薬が使用されるようになり、MTXの服用で十分な効果が得られなかった患者の皆さんの対しても、痛みや骨破壊を抑えることができるようになりました。
関節リウマチの画像検査といえば、一般的なレントゲン検査のみでした。 これは骨破壊を見るためには有益な検査であり、今でも定期的に行わせていただいていますが、残念ながら、炎症そのものや滑膜の増殖など見ることはできません。 そのため、MRI検査により滑膜炎や早期の骨変化をとらえることが試みられてきました。 これは確かに早期の病気の状況をとらえるのには優れた検査ですが、MRI検査ができる施設・病院は限られており、また外来受診時に、すぐにできる検査ではありません。 このため、最近では関節エコーによる炎症の評価が行われるようになりました。 これは、手軽に行えて、また早期の滑膜炎も捉えることができるという利点があります。 この検査は、今後さらに普及していくものと思われます。
“寛解”とは骨破壊が全く進まない状態(構造的寛解)や、関節の痛みや腫れなどがほとんど見られない状態(臨床的寛解)など、病気が落ち着いた状態です。 当科では、関節エコ-・MRIなど検査も行いながら、早期からの診断・治療により、この”寛解状態“を達成できるように努めています。
※新しい治療薬は副作用などの問題もあり使用できない方もいらっしゃいます。 また、費用負担の問題などもありますので、治療に際しましては担当医とよくご相談ください。
※MTXや生物学的製剤、中等量以上のステロイド剤、その他、“免疫抑制剤” といわれる薬剤などを使用するときには、結核の検査やB型肝炎の検査を行わせていただいています。 また、B型肝炎の既感染がある患者さんにおいては、定期的な肝炎ウイルスのチェックを行わせていただいています。
膠原病は、皮膚・筋肉・結合組織などに炎症を起こす全身疾患です。 ここには、全身性エリテマトーデス・強皮症・皮膚筋炎などや、“膠原病関連疾患”とも言われる、血管炎やシェーグレン症候群などを含みます。 これらの患者さんに対しては、主にステロイド剤や免疫抑制剤による治療を行っています。
※膠原病は個々の患者さんの症状・状況により治療法が異なってきます。 当科では、それぞれの患者さんに応じて、ステロイド剤内服・ステロイドパルス・免疫抑制剤などによる治療を行っています。
関節リウマチや膠原病の病気の解明や今後のより良い診療のために、当科では日本全国の施設(長崎大学病院、長崎県内病院、全国の赤十字病院 など)と共同で、様々な臨床研究を行っています。 これらの研究のため、当科へ通院されている患者さんの診療記録(画像や検査結果、治療経過など)を使用させていただきたいと思います。 なお、診療記録は全て匿名化され、患者さんのお名前などを特定されることは一切ありません。 今後の医療・診療の発展のため、皆様方のご理解をよろしくお願いいたします。 (データが使用されないことを希望される患者さんにつきましては、データ使用を行わないようにいたしますので、主治医・担当医へお申し付けください。)
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